SNSの活用と注意点について
SNSとは
SNSとは(Social Networking Service)の略で、インターネット上におけるコミュニティサイトのことです。近年では企業の販売促進ツールとして、またマーケティングの手法として用いられております。代表的なSNSといたしましては、LINE(ライン)、 Facebook(フェイスブック)、 Instagram(インスタグラム)、Twitter(ツイッター)などが挙げられます。すでに導入されておりますお客様も多いかと思われますが、あらためましてSNSの特長、及び注意点につきましてご説明させていただきたいと思います。
それぞれの特長
LINE(ライン)
LINEの利用者の年齢層は幅広く、ユーザー数も圧倒的に多いサービスです。
ビジネス向けの公式アカウントもあります。
またLINEは開封率が高いとされています。
発信する時間帯などに気をつけながら利用すれば、効果的なツールとなるでしょう。
クリニックでのLINEの使用例
・休診情報などの配信
・医師からのコラムや健康情報の発信
・チャットボット機能(LINE上でユーザーに自動で対応してくれるプログラムのこと)
Twitter(ツイッター)
Twitterは短文(140字以内)で投稿するリアルタイム性が高いSNSです。
ほとんどが匿名アカウントのため、フォローやリツイートがされやすく、不特定多数への拡散が期待できます。
その反面、炎上する危険性も高いので投稿内容に注意が必要です。
クリニックでのTwitter使用例
・健康についての豆知識
・院内の混雑状況
・予防接種など季節に合わせたお知らせ
・公式サイトのご案内
Instagram(インスタグラム)
Instagramは、写真や動画をメインのツールとした若年層のユーザーをターゲットとしています。おしゃれなレストランや場所などをアピールすることによって得られる集客効果は抜群です。
医療機関なら、美容皮膚科や美容外科などの治療法や効果(症例写真の掲載には広告ガイドライン上、一定の規制がございます。)を載せると良いでしょう。
また、産婦人科なら院内設備や入院食の様子など、患者さんの興味に沿った投稿をするのも効果的です。
クリニックでのInstagramの使用例
・クリニック独自の取り組みのPR
・院内の雰囲気を紹介
・患者さんとのコミュニケーション (言葉では伝えきれない雰囲気を伝えるのに最適です。)
Facebook(フェイスブック)
Facebookは実名での登録がメインで信頼性が非常に高い傾向にあります。
若年層の浸透率は低く、中高年層の利用が多い傾向にあります。
クリニックでのFacebook使用例
・院内に設置した新たな機材のご紹介
・予防接種など季節に合わせたお知らせ
・公式サイトのご案内
注意点!!
患者様への情報の発信に非常に便利なSNSですが、ご利用にあたり、注意が必要です。それは「医療広告ガイドライン」です。SNSであっても自由に投稿できるというわけではありません。
SNSで発信できないこと
・根拠のない「最新」などのキーワード使用
・「最先端」「最適」といった誇大広告
・「最上」「最良」といった最上級表現
・詳細情報がないビフォー・アフター写真の提示(具体的には、上限を明記した金額、治療回数・期間、リスク・副作用、自費診療であること、撮影環境は同等であること、などが挙げられます。)
・具体的な数値を用いた表現
・露骨なクリニック誘引キャンペーン
・品位を損なうような宣伝
SNSで発信できること
・クリニックの営業時間や休診案内
・待ち時間の目安 等々
SNSは相互のコミュニケーションを楽しむサービスですが、患者様との数回のやり取りが発生することもあるかと思います。また、良い反応ばかりではなくクレームや炎上といったネガティブな反応もあるので、注意が必要です。
SNSは一度投稿してしまうと一気に拡散してしまうリスクがあります。
リスクを減らすためにも運用上のルール(必ず院長が投稿する、決められた日時にのみ投稿するなど)を決めておくと良いかと思います。